いくら上手くいっていても、夫婦という関係上、ケンカをしてしまうこともありますよね。しかし、ケンカが行き過ぎて一方が暴力を振るってしまった、という場合も少なくないと言います。
最近、家庭内の暴力事件に注目が集まっています。これまでは、「家庭内のことだから」と、ある程度見過ごされてきた部分があったかもしれませんが、
DVの認識が世間に浸透してきたことで、これまで実態の掴めなかったDV被害が表に出てくるようになりました。
DVは、夫から妻に対しての肉体的暴力、というのが一般に知られていますが、夫から妻への暴力だけがDVとなるわけではありません。
妻から夫に対する暴力もDVになりますし、肉体的暴力だけでなく精神的暴力もDVに含まれます。
参考:配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律
DVは、被害者の多くがどうにかして現状を抜け出したいと思っている一方で、解決せずに放置している人もたくさんいます。
解決方法がわからない。自分が我慢すればいい。そうして問題を見て見ぬふりをする人もいるようですが、これは当然良くありません。
夫婦のどちらか片方がDVを我慢したからといって、二人の仲が修復するということは極々稀で、DVは加害者が改心しない限り続きます。
加害者の気持ちを改心されるには、何かしらのアクションを起こすしかありません。
そのアクションこそが、DV問題の解決方法ということになります。
では、どのようなアクションがDV問題の解決につながるのか、簡単に見ていきましょう。
・両親に相談する
自分ではどうすることもできない。堪えるしか方法がない。という方は、両親に相談しましょう。友人に相談するのも一つの策ですが、身近な人物で一番効果があるのは、愛を誓った人の親。冷静に話し合いの場を設けることで、改心してくれる可能性が高いでしょう。
・警察に相談して被害届を出す
肉体的な暴力を受けている場合、大きな怪我をするだけでなく、命の危険も考えられます。このような状況では、迅速に対応しなければなりません。すぐに警察に相談しましょう。
しかし、警察の介入は明確な証拠や被害届が提出されている場合に限られることがあります。
ですが、めげずに被害の度に相談をしておくことで、助けが必要なときに法的な助けを得るための基盤を作ることができます。
以下で具体的な手順を説明します。
@最寄りの警察署や交番を訪れる
家から出られない、動けないという状態であれば、すぐに110番に電話を掛けましょう。動けるのであれば、最寄りの警察署や交番に駆け込みます。
A事情を詳しく説明する
相手から受けたDVの内容を細かく説明しましょう。その際、証拠がある場合は必ず提示してください。具体的に被害を訴えることができます。
B被害届を提出する
特に、逮捕してほしいと考えている場合は必ず被害届を提出しましょう。DVは同居している状態で行われることが多く、被害が外に漏れにくいです。 被害届を出すことによって、正式に被害を訴えることができますし、加害者が反省する可能性もあります。
・DVの証拠を集めて離婚する
離婚もDVの問題を解決する方法のひとつです。離婚という方法をとる場合、DVを受けている被害の証拠が必要になります。肉体的な暴力なら、病院で医師に診断書を作成してもらう。精神的な暴力(モラハラ、脅迫、暴言など)の場合では、その精神的な暴力を受けている録画映像や録音データなどを撮影して証拠を残しておくと、DV加害者との離婚をスムーズに行うことができます。
参考:DV対策を探偵に依頼した場合、どのような対策をしてくれますか?
DV被害者は、自分を責めてしまう傾向にあり、無気力になって抵抗することをやめたり、支配から逃れることを諦めたりすることが多いです。ですが、自分から行動しない限りは、DV問題を解決することができません。
まずは話を聞いてくれる場所、DVの相談ができる場所を見つけておくことも大事です。
行政では、DV被害者に対して相談窓口を設けているところが多数あります。
自分が暮らしている行政機関で相談窓口を見つけることもできますし、弁護士やカウンセラーといった民間の相談先もあります。
参考:DV対策、女性保護について
こうした相談窓口で、どうしたらDV問題を解決することができるのか。その行動に関するアドバイスをしてもらうこともできます。
もしも、DV問題で堪える毎日を過ごす人がいれば、一度相談窓口を利用して話を聞いてもらってください。